スリット鉢の効果のほどは・・・?

スリット鉢で植えたものと、通常の鉢で植えたもの 生育具合のよく似たものを選びます

こちらはお馴染みですよね 一般的な底面給水鉢です 増田園芸ではすべてこの鉢で植えています

底はこんなふうになっています じっくり見たことありました?
こちらはスリット鉢の底部 切り込みの入り方に特徴がありますね



根の張り具合をチェックします こちらは通常の鉢で栽培した株です 根はよく張っているようですね 下の方には行き場のなくなった根が密集しています

根は水と酸素を求めてどんどん伸びていきます 行き場を失った根は更に酸素を求めて鉢の底をぐるぐると回ります いわゆるサークリング現象というやつです

こちらはスリット鉢で栽培された株です 上の写真と比べ、明らかに根の張り方が違いますね 満遍なく根が伸びているのがお分かりでしょうか?

スリット鉢の謳い文句は
水はけがよい
酸素の高効率供給
それに伴う根の健全育成etc・・・
といったところですが、実験の結果、きちんと効果はあるようです これだけはっきり違いが出ると気持ちいいですね
今回の実験は分かりやすい結果が出てくれてよかったです(笑) しかし、だからといって問題がないわけではありません
まずは、今回使用したスリット鉢は底面仕様ではないということ まぁ、これが最大の問題なのですが、増田園芸の労働力(僕と両親の3人)では、底面潅水なくして水の管理は不可能です
手潅水(底面潅水ではなく、今回のスリット鉢のように常に上から水をやる方法)、底面潅水それぞれに利点、欠点があります 手潅水であれば、適度な乾燥ストレスを植物に与えることにより根の生育を促進できますが、ほどよく乾いてきたから水をあげようかと水をやり始めると、全ての鉢に水をやり終えるまでに日が暮れてしまいます なんせ30000鉢以上あるので、みんなに水をやる前に水切れでフラフラになってしまいます
過度の乾燥は当然大きなダメージとなり、即病気に繋がります なので労働力のない増田園芸には馴染みません
底面潅水であれば、株にかかる負担を軽減し無理のない生育を促すことができます それにより極度の乾燥による株の痛みは回避できます しかし、当然ながら手潅水のような乾燥具合の調節は難しくなります
手潅水、底面潅水 それぞれの特徴を列挙した上で、更に各生産者の手グセや土質、温室周辺の気候や使用する肥料、労働力の状況から裏作物との出荷時期の折り合い等々・・・ 数え上げたらキリのないほどたくさんの要因が絡んできます
今回の実験により、スリット鉢の有効性はよく分かりました でも、すぐに切り替えるという訳にもいきません 業者さんにもっと頑張ってもらって、更に改良を進めていただかないといけません
生産者と資材業者、お互い勉強しあって品質向上を目指します!